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【暮らしに役立つ心理学】前向きになれる心理学

【暮らしに役立つ心理学】前向きになれる心理学

いろいろあった令和3年も、あっという間に12月を迎えました。
毎年のように感じることですが、1年が経つのは、本当に早いものですね。
やり残したことがいっぱいある…という人も多いのではないでしょうか。

「もう1カ月しかない」と思うと、なにもできない気がしてきます。
でも、諦めムードのまま師走をぼうぜんと見送ってしまうのは、ちょっと寂しいですよね。

一方で、「まだ1カ月もある」と師走をパワフルに駆け回る人もいます。
両者の違いは、どこにあるのでしょうか?

ボトルに半分残ったワインを見て、「もう半分しかない」と思うのはネガティブな人、「まだ半分も残っている」と思うのはポジティブな人…なんてことがよくいわれます。
でも、物事のとらえ方は、性格や気質だけで決まるわけではありません。

心理学や行動経済学の研究をもとに、もう少し掘り下げて考えてみましょう。



同じような情報なのに、表現によって物事のとらえ方が変わってしまうことがあります。
こういった心の動きは「フレーミング効果」などと呼ばれています。


たとえば、もし自分が病気になったとして、医師から次のような言葉をかけられたら、どのように感じるでしょうか?

①あなたの病気は、手術をすれば99%助かります。
②あなたの病気は、手術をしても100人に1人は亡くなります。

よく読むと両者は同じことをいっているのですが、多くの人が、肯定的な表現をしている①のほうが、否定的な表現をしている②よりも、希望を持てると感じます。

ふだんの表現が、ついつい否定的になってしまう人は、同じことを肯定的に表現してみてはどうでしょうか。
無理やりにでも肯定的に表現することで、ふだんなら考えもしない視点に気づくこともあります。
性格や気質を変えるのは難しくても、ちょっとした心がけで、物事のとらえ方をガラリと変えることができるのです。

新しい年を迎えるにあたって、何事も肯定的に表現するように心がければ、明るく前向きな毎日がやってきそうですね。

illustration:タダトモミ

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