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【観光列車の旅】四国・愛媛のきらめく海沿いを走る「伊予灘ものがたり」

【観光列車の旅】四国・愛媛のきらめく海沿いを走る「伊予灘ものがたり」

きらめく瀬戸内海の絶景を望む「伊予灘ものがたり」。多島海の車窓風景が美しいJR予讃線の伊予灘沿い区間を走る、人気の観光列車です。穏やかな海風景を満喫しつつ、旬の食材を活かしたこだわりの料理を満喫してみませんか。

JR四国「伊予灘ものがたり」

瀬戸内海を車窓に望み、絶景駅に停車

見渡す限り穏やかな瀬戸内海とそこに浮かぶいくつもの島々。伊予灘ならではののどかな海景色は、「伊予灘ものがたり」が誇る絶景です。なかでも伊予市駅~伊予大洲駅は海沿いを走る絶景区間。全コースで一時停車する無人駅・下灘駅は、全国有数の海を見下ろす駅として知られています。

伊予灘沿い、「愛ある伊予灘線」と呼ばれる区間を運行

瀬戸内海を見下ろす高台に位置し、海が見える駅として知られる下灘駅。ホームの先には穏やかな大海原と、柔らかな島影が織りなす光景が広がり、鉄道ファンならずとも一度は訪れたい絶景駅です。昼間の青い海も素敵ですが、下灘駅は夕日の名所としても有名。ホームが黄金色に染まる時間には多くの人が集まり、夕景と潮風を楽しむ姿が見られます。

ホームから遮るもののない海を一望できる

海絶景で知られる「伊予灘ものがたり」ですが、内陸部を走行中も絶景ポイントがあります。伊予大洲駅を発車後すぐ、肱川の鉄橋付近で見られるのが大洲城。周囲の風景に溶け込んだ城の姿は風情があります。また、愛媛県の10月~5、6月は柑橘類の収穫シーズン。畑や一般家庭の庭で実っているみかん類が、沿線の至るところで見られます。

肱川の鉄橋を渡る「伊予灘ものがたり」と大洲城

大切な人と過ごしたくなる、非日常の車内空間

観光列車「伊予灘ものがたり」は、松山駅~伊予大洲駅、松山駅~八幡浜駅を運行。2022年に“レトロモダンな車内で大切な人と過ごす非日常空間”というコンセプトのもと、車両が全面リニューアルされています。伊予灘の夕焼け空を連想させる1号車「茜の章」、太陽や柑橘類の輝きを表現した2号車「黄金(こがね)の章」に続き、2022年から貸切車両である3号車「陽華(はるか)の章」が登場しました。

1号車「茜の章」は、伊予灘を染める夕焼け空を思わせる空間。運転席側が大型のガラス扉となっており、前面の展望も楽しめます。

1号車「茜の章」、3~4名で利用できるボックス席などさまざまなシートタイプがある

沿線に降り注ぐ太陽、愛媛名産の柑橘類をイメージして作られた2号車「黄金の章」。海向きのシートや洋風の椅子、テーブルが並ぶモダンなスタイルが特徴です。

2号車「黄金の章」、海向きシートの一部は2名利用できるペアシートとなっている

2名~8名で車両を貸切することができる3号車「陽華の章」。桜小紋のデザインを散りばめた気品あふれるインテリアを特徴とするスイートルームとなっています。自分たちだけで過ごせる空間は、大切な人と特別な時間を過ごすのにぴったりです。

3号車「陽華の章」、ぬくもりと安らぎが感じられる貸切スイートとなっている

行き先が異なる4コースは、車内で味わえる料理もさまざま

「伊予灘ものがたり」の運行は1日4便。朝の海を眺めて過ごせる「大洲編」から、日中を運行する「双海編」と「八幡浜編」、海に沈む夕陽に出会える「道後編」まで、運行時間と発着場所が異なる4コースから選べます。

乗車のみも可能ですが、せっかくなら瀬戸内海・伊予灘を前に、愛媛のグルメも楽しみたいところ。各コースでは、シェフが厳選した季節の食材を使った食事のほか、愛媛の銘酒やオリジナルドリンクが味わえます。それぞれ料理の趣が異なるため、コースを選ぶ楽しみが増えますね。

松山駅発~伊予大洲駅着の「大洲編」、新鮮野菜とこだわりメニューで
爽やかな朝のはじまりを演出するモーニングが味わえます
※写真は2023年11月・12月提供のメニューです
伊予大洲駅発~松山駅着の「双海編」、愛媛県産の旬の食材を中心とした和洋折衷料理が、
内子杉の木箱で提供されます
※写真は2023年11月・12月提供のメニューです
松山駅発~八幡浜駅着の「八幡浜編」、松山の老舗フレンチ店「レストラン門田」が手掛ける
オリジナルのフレンチコースが楽しめます
※写真は2023年11月・12月提供のメニューです
八幡浜駅発~松山駅着の「道後編」、宝石のように愛らしいスイーツが美しい砥部焼の
お重に詰まったアフタヌーンティーセットが用意されます
※写真は2023年11月・12月提供のメニューです

一つのコースを楽しむのもよいですが、往復で乗車するのもおすすめ。往路の「八幡浜編」でランチ、復路の「道後編」でアフタヌーンティーといったかたちで、乗車するのもおすすめです。

「伊予灘ものがたり」で行く愛媛の旅

道後温泉別館 飛鳥乃湯泉(どうごおんせん あすかのゆ)【JR松山駅より路面電車で25分】

現在も行われている道後温泉本館の保存修理工事中にオープンした日帰り入浴施設。大浴場では道後温泉本館と同じ源泉かけ流しの湯に浸かれるほか、本館にも飾られている砥部焼の陶板壁画が見られます。道後温泉にまつわる和歌の風景を描いた陶板壁画は、30分ごとにプロジェクションマッピングを投影。道後温泉本館にはない露天風呂もあります。

飛鳥時代の建築様式を取り入れ、屋根の上に道後温泉本館のシンボルである塔屋が配されている
大浴場の陶板壁画は、愛媛の伝統工芸である砥部焼で作られている
金箔箔が施された大洲和紙や伊予竹細工などの装飾が施された大広間休憩室

ふたみシーサイド公園「道の駅ふたみ」【JR伊予上灘駅より徒歩3分】

真っ白な砂浜、海と空のブルーが美しい海沿い公園。夕景が素晴らしい公園としても知られ、日本の夕陽百選に選ばれています。砂浜の中央、海に向かって突き出る恋人岬にあるのは、夕陽のモニュメント。併設した道の駅では、地元契約農家の新鮮野菜やフルーツ、海産物など伊予の特産品を売る店のほか、海を一望するレストランもあり、のんびりと過ごせます。

白×ブルーのコントラストが印象的、海辺を散策できる
テラス席からの風景は開放感抜群! 地元の食材を使った「道の駅ふたみ」のレストラン

大洲城(おおずじょう)【JR伊予大洲駅より徒歩30分】

肱川のほとりに建つ4層4階の天守は、2004年に伝統工法によって藩政時代の姿に復元されたもの。天守の最上階から望む城下町の風景も見ものです。本丸には天守のほか、江戸時代から残る台所櫓(だいどころやぐら)と高欄櫓(こうらんやぐら)があり、どちらも国の重要文化財に指定されています。3月下旬~4月上旬には満開のソメイヨシノが咲き誇り、桜の名所としても知られています。

そびえる天守の内部で、築城の様子を再現したジオラマなどを展示

JR四国「伊予灘ものがたり」

【区間・料金】

大洲編(松山~伊予大洲)3980円+「朝のひとときを味わう旬彩モーニング」3000円
双海編(伊予大洲~松山)3980円+「内子杉の木箱で彩る和杉膳(わさんぜん)」5500円
八幡浜編(松山~八幡浜)4330円+「門田フレンチ~伊予灘ミニコース~」5500円
道後編(八幡浜~松山) 4330円+「伊予灘の菓織箱(かおりばこ)・アフタヌーンティーセット」3500円
※3号車「陽華の章」は、利用人数分の運賃・特急料金のほか、グリーン個室1室2万8000円が必要(定員8名、2名以上から利用可能)
※食事は要事前予約

【運行日】土日を中心に運行。詳細は公式HPを参照

【購入方法】公式HPより要予約

JR四国「伊予灘ものがたり」専用ページ
https://iyonadamonogatari.com/

※価格には消費税が含まれています。
※新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から、お出かけの際は各自治体などの最新情報をご確認ください。
※現在は机上パーテーションは設置していません。

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