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【観光列車の旅】上質な大人旅を演出する「青の交響曲」で春の飛鳥・吉野へ

【観光列車の旅】上質な大人旅を演出する「青の交響曲」で春の飛鳥・吉野へ

画像提供:近畿日本鉄道株式会社

心に響く旋律のように、上質な大人旅へと誘う列車として運行するクラシカルな観光列車「青の交響曲(シンフォニー)」。7世紀の古代ロマンに浸れる飛鳥、山全体が世界遺産として登録されている吉野山を行く、春の旅へ出かけませんか。

近畿日本鉄道「青の交響曲(シンフォニー)」

クラシカルなデザインが美しい列車

日本の中心として栄えた7世紀の古代遺跡が残る飛鳥、そして日本独自の山岳宗教・修験道の聖地である吉野山。壮大な歴史と自然豊かな風景に恵まれた地を走る観光列車として運行するのが「青の交響曲」。大阪阿部野橋駅~吉野駅を約1時間20分で結び、水曜をのぞいて毎日2往復しています。土日祝のみの運行が多い観光列車のなかで、日数が多く利用しやすいところもこの列車のポイント。大阪阿部野橋駅を出発した列車は車窓に二上山を望みつつ、飛鳥時代の史跡が多く発掘される飛鳥へ。そして日本一の桜の名所とされる吉野山の玄関口・吉野駅へと至ります。

吉野川橋梁を通過する「青の交響曲」。近鉄南大阪線・吉野線を3両編成で運行している。

上質かつクラシカルな雰囲気の車体は、大人旅にふさわしい落ち着いた装い。濃紺色のカラーにゴールドのラインが施された外装はもちろん、内装も上質な落ち着きに満ちています。1号車、3号車のすべての座席は、2列+1列の高級感ある幅広なデラックスシート。向かい合わせの座席にテーブルを備えた3~4名用のサロン席、2名用のツイン席もあり、寛いで過ごせます。

座席シートはもちろん、カーテンやカーペットまで質感にこだわっている。
3~4名用のサロン席、2名用のツイン席はテーブルを備えている。

2号車のラウンジ車両は、飲み物を片手にソファで寛げるフリースペース。ホテルのバーをイメージしており、照明や窓の大きさにも工夫が凝らされています。こちらにあるバーカウンターでは、アテンダントが地元の特産品を使ったスイーツや軽食、アルコール類やソフトドリンクを提供。地元の名店や酒蔵、ワイナリーのメニューを揃え、南大阪線・吉野線沿線の魅力が味覚でも味わえます。

大人の憩いの場となっている2号車ラウンジ車両。
アンティークなベンチが置かれた2号車内のライブラリーでは、奈良の歴史に関する本や写真集が自由に閲覧できる。
2号車ラウンジ車両に備えられたバーカウンター。

スイーツから軽食、おつまみまで、メニューは気分に応じて楽しめる展開。アルコール類は、オリジナルラベルのクラフトビール各種850円をはじめ、生ビール、ワイン、ハイボールほか、沿線の地酒3種を飲み比べできるセットもあります。

西吉野の柿スイーツセット900円。西吉野特産の法蓮坊柿と、渋皮入り栗あんによるほっこり懐かしい甘さが郷愁を感じさせる。セットのドリンクはコーヒーか紅茶が選べる。
奈良県のこだわり地鶏「大和肉鶏」を使用した「奈良 大和肉鶏カレー」1,400円。オリジナルラベルの「ごろごろ水」がセット。
「吉野の地酒 飲み比べセット」、「御所・葛城・橿原の地酒 飲み比べセット」は各1,250円。沿線の酒造店の地酒がそれぞれ3種味わえる。

飲み比べセットでも使われているオリジナルデザインのお猪口セット、こちらも青の交響曲を模したパッケージに入ったわらび餅など、お土産も充実しているので帰路に乗っても楽しめます。

青の交響曲の車両を模した箱に入った「青の交響曲オリジナルデザイン 黒糖わらびもち」750円。

「青の交響曲」で行く飛鳥・吉野の旅

明日香村【飛鳥駅より徒歩・周遊バスほか】

平城京に都が移るよりも前、飛鳥時代の約100年間にわたって日本の中心であった地。のどかな田園風景のなかに、重要な古代遺跡がいくつも点在し、サイクリングや周遊バスで巡ることができます。蘇我馬子の墓と伝えられる石舞台古墳、蘇我入鹿の討伐などさまざまな歴史の舞台となった飛鳥宮跡など22の遺跡は、国家の形成過程がわかる貴重な遺産として、世界遺産の登録を目指しています。

岡寺【飛鳥駅よりタクシーで10分】

天智天皇の子・草壁皇子の岡宮をもらい受けた義淵僧正が、寺を創建したことがはじまり。御本尊は、天平時代に作られた厄除け観音像・如意輪観音坐像で、その高さは4.85m。土で作られた塑像のなかでは日本最大です。四季の花々で彩られる岡寺は、日本最初の厄除け霊場として知られ、西国三十三所霊場の第7番札所でもあります。

山の中腹に江戸時代の書院や仁王門、本堂が佇む。
4月中旬~5月上旬に咲き誇るシャクナゲ。ほか4月上旬の桜をはじめ、ツツジやボタンが咲き誇る。

毎年ゴールデンウィーク期間(日程は要問合せ)は花を一杯に浮かべた「華手水舎」、境内の池にダリアが浮かぶ「華の池」を実施。春の境内が華やかに彩られます。

池一面にダリアが浮かぶ「華の池~水面に浮かぶ天竺牡丹~」。
「手水舎」の水面に花を浮かべる「華手水舎」。「花手水」の先駆けとされる。

吉野山【近鉄吉野駅から徒歩かロープウェイ利用】

修験道の霊場である吉野山は、古来より「一目千本」と謳われる全国きっての桜の名所。山肌一面に咲き誇る桜は、なんと全部で3万本以上!麓から山頂にかけて「下千本」、「中千本」、「上千本」、「奥千本」と順に開花し、例年4月上旬~中旬にかけて吉野山のどこかで満開の桜が楽しめます。金峯山寺、吉水神社など世界文化遺産を構成する寺社を、徒歩で巡ることができるのも魅力です。

吉野山の玄関口である近鉄吉野駅から金峯山寺あたりまでが「下千本」。写真は、吉野山観光駐車場付近から望む「下千本」。
金峯山寺から竹林院あたりまでが「中千本」。店や旅館が立ち並ぶエリア。写真は、吉野朝宮跡からの風景。

金峯山寺(きんぷせんじ)【近鉄吉野駅からロープウェイ利用】

金峯山寺修験本宗の総本山で、吉野山の中心として発展してきた金峯山寺。創建以来、焼失と再建を重ね、現在の本堂・蔵王堂は、1592年頃に完成しました。威厳と優美をあわせ持つ高さ34mの蔵王堂は、東大寺の大仏殿に次ぐ木造大建築。堂内には高さ6mと7mの金剛蔵王大権現が3体おさめられ、日本最大の秘仏と言われています。

蔵王堂に納められている色鮮やかな金剛蔵王大権現3体は、2025年3月28日~5月6日に「日本最大秘仏本尊特別ご開帳」として特別に拝観することができる。

近畿日本鉄道「青の交響曲」

【区間】大阪阿部野橋駅~吉野駅
【料金】大人普通運賃(大阪阿部野橋駅~吉野駅)1170円+特急料金520円+特別車両料金210円
【運行日】原則水をのぞく毎日(公式HP参照)
【購入方法】青の交響曲公式HPより予約・購入可

近畿日本鉄道「青の交響曲」専用ページ
https://www.kintetsu.co.jp/senden/blue_symphony/

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