【地域の賃貸慣習】《第８回愛知県編 パート１》県内の社宅の分布と人気エリア＆路線を解説！

本企画では、賃貸管理を主幹事業とする“ハウスメイト”だからこそわかる、地域ごとの「賃貸不動産」の特徴をお届けします！
第８回の愛知県編では、地域の社宅選びに役立つ情報を３つのパートに分けて連載します。

パート１は、ハウスメイトの膨大なデータから、「愛知県の社宅の分布」を読み解いていきます。
また、愛知県の社宅が多いエリアの特徴や主要路線の情報も取り上げます。
※本記事のデータは、2018年1月1日～2022年12月31日までに取り扱った契約データを元にしています。

愛知県の社宅の分布

愛知県は、大きく尾張地方と三河地方に分けられます。
尾張地方といえば、古くは織田信長の基盤になったエリアで、県内でも突出した人口を誇る名古屋市を擁します。
一方、三河地方は徳川家康ゆかりのエリアで、「クルマのまち」として有名な豊田市をはじめ、日本随一の製造業の集積地として知られています。
大河ドラマ『どうする家康』でも話題になりましたね。

では、尾張地方と三河地方のなかでも、社宅の多いエリアを図にまとめてみましょう。

上記のマップには、ハウスメイトで取り扱った社宅の契約のうち、愛知県全体を１００％として、２％以上の割合を占めた市を抜粋しています。
なかでも名古屋市は過半数を占め、県内でも極端に社宅が多いことがわかります。
そこで今回は、名古屋市の社宅の分布や、市内各区の特徴も掘り下げていきましょう。

名古屋市の社宅の分布と各区の特徴

では、名古屋市の社宅の状況を見ていきましょう
下のグラフは、名古屋市における各区の社宅契約数の割合をまとめたものです。
ここでは市内１６区のうち、１０％以上の占有率のある中区、千種区、西区について、詳しく解説します。

名古屋市内 社宅分布

１位・・・中区

商業エリアの中心駅である栄駅や金山駅があります。地下鉄各線やJR・私鉄の乗換駅が多く、利便性の高い地区です。大須観音エリアを筆頭に、若者に人気のある場所がいくつもあり、住民も単身者が目立ちます。

２位・・・千種区

教育施設が充実している文京地区があり、進学校も所在しているため、ファミリー層に人気があります。転勤で住まわれる方も多く、土地勘がなくても比較的なじみやすい地区だといえるでしょう。東山動植物園をはじめ、自然豊かなエリアもあります。

３位・・・西区

名古屋駅のある中村区と隣接し、また高速道路のインターチェンジもあるように、市内だけではなく県外へのアクセスも良好です。その一方で、円頓寺商店街や四間道（しけみち）といった昔ながらの街並みも残り、庄内緑地公園のような緑を感じられる場所もあります。

地下鉄の主要路線と沿線の特徴

日々の暮らしに欠かせないのが、公共交通機関です。
名古屋市における公共交通機関では、市内に張り巡らされている地下鉄を利用する人が圧倒的に多いようです。
地下鉄の主要路線や沿線の特徴をおさえておけば、物件選びに役立つでしょう。

名古屋市営地下鉄の代表的路線　東山線

６つの路線を持つ名古屋市営地下鉄のなかでも、利用者や純利益額がもっとも多い路線です。名古屋駅と栄駅の２つの主要駅を持ち、名古屋市街の繁華なエリアを走るため、朝夕のラッシュでは数分間隔で列車がやってきます。利便性を重視する方に人気の路線ですが、沿線の東側は歴史ある高級住宅街が広がり、名古屋・栄・覚王山・星ヶ丘エリアなどは賃料が高い傾向にあります。

市内の要所を環状につなぐ　名城線

名古屋市内を一周する環状路線で、市内を走る地下鉄すべての路線に乗り換えることができます。JR・私鉄・バスが発着する複合駅の金山駅や大曽根駅をはじめ、国立大学や大型の医療機関の最寄り駅など、多くの乗降客が行き交います。名古屋城・熱田神宮といった観光スポットの最寄り駅もあり、とりわけ野球の試合やコンサートが開催されるときのナゴヤドーム前矢田駅は、応援グッズを身につけた観客が楽しそうな雰囲気を際立たせます。

市外まで相互直通運転でカバー　鶴舞線

名古屋随一のオフィス街がある伏見駅と丸の内駅を通る、通勤に便利な路線です。名古屋鉄道と相互直通しているため、郊外エリアまで利用でき、北は犬山市、東は豊田市と広い区間をカバーしています。名古屋中心部へのアクセスが良好である一方で、名古屋市外も含めた沿線には賃料を抑えやすい住宅街も少なくありません。オフィス街や繁華街に向かうときの利便性と、静かな住環境を両立させたい方におすすめの路線です。

新幹線への乗り換えもラクラク　桜通線

ターミナル駅の名古屋駅から東山線やJR・私鉄にアクセスできます。桜通線の名古屋駅は、JRの新幹線口に近いため、出張や一時帰宅の多い単身赴任者には便利でしょう。名古屋駅と丸の内駅を利用できるため、日々の通勤にも欠かせない路線ですが、沿線には休日のおでかけを楽しめるスポットもあります。たとえば、名古屋のシンボルタワー・テレビ塔周辺の久屋大通公園や、歴史を感じられる徳川園などが、平日の疲れを癒してくれるでしょう。

以上、パート１では愛知県の社宅の分布や、名古屋市の主要エリア、主要路線の情報をお届けました。
パート２では、愛知県の賃貸慣習や契約時の注意点をご紹介します。
次回もぜひご覧ください！

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