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【観光列車の旅】2020年秋、JR九州の新たな観光列車BLACK TRAIN「36ぷらす」が運行開始!

【観光列車の旅】2020年秋、JR九州の新たな観光列車BLACK TRAIN「36ぷらす」が運行開始!

全国各地で沿線の魅力を発信する観光列車。数々のユニークな列車を発表し、観光列車ブームの先駆けとなったJR九州から、2020年10月に新たな列車が登場しました。コンセプトは「九州のすべてが、ぎゅーっと詰まった“走る九州”といえる列車」。これまでの観光列車のあり方を覆す、九州全県5ルート・総計1198㎞を運行する列車から、九州を巡る旅がはじまります。

車両は1992年に特急「つばめ」として登場した787系の1編成を改造。787系として親しまれた面影を残しつつ、風格を増した漆黒の姿に生まれ変わりました。6両編成・全105席の列車に、かつて787系で営業していたビュッフェも復活します。

11ルート、計5ルート6コース 5日かけて九州7県を巡る

「36ぷらす3」とは不思議な名称ですが、世界で36番目に大きい島である九州の全県を巡り、驚き、感動、幸せの3つを届けるという意があるそう。ルートは各日単位に分けられ、木曜に博多駅を出発し、月曜までの5日間で、毎日1ルートずつ運行します。数ある観光列車のなかでも、ここまで豊富な運行ルートを揃えた観光列車は全国で「36ぷらす3」だけ。5日間の5ルート6コースで、走行距離1198㎞の壮大な「わ」を描きます。

「36ぷらす3」で特徴的なのは、その多彩な乗車スタイル。博多を起点に出発する木曜日ルートから、唯一ディナープランを備えた月曜日ルートまで、好みのルートが選べます。そして各ルートごとに、沿線の美味が味わえる食事付きの「ランチプラン・ディナープラン(旅行商品)」と、食事なしで気軽に乗車できる「グリーン席プラン(きっぷ)」があります。しかもランチ(1ルートのみディナー)プランの食事は、個室と座席でメニューが異なります。さらに、木曜日ルートは3号車個室の利用客限定の「鮨プラン」も。ここでは各ルートと旅行商品の食事をご紹介します!

木曜日ルート【福岡→熊本→鹿児島】

博多駅9:52発(休日は9:58発) → 熊本駅11:50着・12:00発 → 鹿児島中央駅16:24

始発の博多駅から終着の鹿児島中央駅まで約6時間30分と、5つのルートのなかで乗車時間は最長。熊本から鹿児島にかけて、のどかで美しい海沿いを走ります。特に肥薩おれんじ鉄道の八代駅~川内駅の間は、輝くばかりの東シナ海の絶景が見事!

【個室・鮨プラン】熊本市にあるミシュラン2つ星獲得の名店「鮨 仙八」による、3号車個室の利用客12名限定の鮨おまかせコース。親方が選び抜いた素材を使い、その日だけのスペシャリテを親方自ら乗車して提供します。

【写真上:個室・洋食プラン】生産者から毎日届く地元食材など、新鮮な旬の素材を使った洋食を御重コースとして提供。熊本の旬が体感できます。【写真下:座席】昭和33年創業の老舗料亭「日本料理 たがみ」による、特製“山の幸”弁当をどうぞ。

金曜日ルート【鹿児島→宮崎】

鹿児島中央駅12:16発 → 宮崎駅15:57

鹿児島のシンボルである桜島と錦江湾の車窓を眺めながらランチを。錦江湾沿いを通過した後は、霧島山麓の緑に彩られた美しい景色をゆったり眺めて。途中で50分ほど停車する大隅大川原駅は、森の中に佇む静かな駅。地域の方のおもてなしや、イチョウの大木の下でのカフェが楽しめます。

【写真上:個室】料理人歴45年のシェフによる、鹿児島の恵みを活かした旬菜フレンチ松花堂弁当。【写真下:座席】老舗割烹に受け継がれる薩摩の味を詰めたおばんざい弁当。

土曜日ルート【宮崎→大分】

宮崎空港駅11:25発・宮崎駅11:43発 → 大分駅16:23着・16:37発 → 別府駅16:46

宮崎市内を出発し、日向灘を眺めながら九州の東海岸をのんびりと運行。宮崎県と大分県境の山越え区間にある秘境駅・宗太郎駅では約10分停車します。再び乗車したら、九州きっての湯の里である別府へ。重岡駅で販売する、糖度の高い地元産の和栗を使った生どら焼きは、ぜひ味わいたい!

【写真上:個室】地産地消にこだわり、宮崎の豊富な食材を活かした特別懐石弁当を。宮崎の四季折々の味わいが、楽しめます。【写真下:座席】イタリア修行の経験を活かしたシェフが、ナポリの家庭料理を宮崎の旬の食材で表現したイタリアンを。

日曜日ルート【大分→福岡】

大分駅11:30発 → 別府駅11:40着・11:43発 → 小倉駅15:01着・15:11発 → 博多駅16:32

別府からスタートし、海、山、川の車窓を眺めながら、ランチタイム。大正3年当時の姿に復原された門司港駅では、約30分の自由散策時間があります。クラシカルな駅舎の見学や記念撮影を楽しめます。

【写真上:個室】明治34年創業、『ミシュランガイド熊本・大分 2018特別版』で1つ星を獲得した老舗料亭「日本料理 筑紫亭」が個室のランチを提供。鱧と自然豊かな大分の味わいが詰まった筑紫亭昼膳を味わえます。【写真下:座席】繊細な和の料理を配した、目にも麗しい「TAMATE箱」。

月曜日ルート【福岡→佐賀→長崎 / 長崎→佐賀→福岡】

長崎行き:博多駅10:51発(休日は11:05発)→ 佐賀駅12:07着・12:20発 → 長崎駅15:38博多行き:長崎駅17:30発 → 佐賀駅19:48着・20:05発 → 博多駅21:03

長崎行きでは、博多駅を出発してJR長崎本線へ。途中で1時間ほど停車する肥前浜駅の周辺には、日本酒の蔵元が数多く集まり、日本酒の飲み比べをしたり、特産品を購入したりして楽しめます。長崎駅から有明海を眺め博多に向かうルートは、「36ぷらす3」唯一のディナータイム運行です。

【写真上:個室(長崎行き)】【写真下:座席(長崎行き)】ランチプランは、個室・座席ともに美食の店が集う博多・西中洲でミシュラン1つ星を獲得した日本料理の店「ながおか」が、旬の食材を吟味して提供します。

【写真上:個室(福岡行き)】ディナープランの個室では、思案橋の路地裏にある築150年の古民家で営む料理店が、長崎独自の食文化を取り入れた「長崎の地物膳」を用意。【写真下:座席(福岡行き)】座席では、三方を海に囲まれた長崎で、その日に獲れた魚と朝採れ野菜を使い、土鍋で炊いた鯛めしの弁当をどうぞ。

乘っているだけで楽しめる豪華な車内空間

続いて、車内空間を見ていきましょう。1号車~3号車は個室、5・6号車はゆったりとした3列タイプの座席スペースとなっています。3号車は個室のほか、列車オリジナル商品や九州各地の風土を感じられるアルコール類、軽食などを揃えたビュッフェもあります。4号車は乗客の共有スペースとして利用できるマルチカー。そこでは乗客参加型の体験メニューや車内イベントも行われます。

【1号車 グリーン個室】3名~4名の個室。畳敷きでクラシカルな家具を配した和洋折衷の空間は、ゆったり寛げる落ち着きと艶やかさが感じられます。

【2号車 グリーン個室】 JR九州初となる4名~6名の個室。グループ旅行や3世代旅行にも活用できます。

【3号車 ビュッフェ】ドーム型の天井が特徴の3号車では、かつて同車両で行っていたビュッフェを17年ぶりに実施。定員2名の個室もあります。

【4号車 マルチカー】白×ブルーの爽やかな色調が美しい4号車マルチカー。共有スペースとして寛げるほか、ルートごとに異なる乗客参加型の体験メニューを実施予定。沿線の魅力を伝える車内限定のスペシャルムービーも上映しています。

【5号車 グリーン席】組木の床と色鮮やかな座席が印象的な座席車両。ゆったりと3列で配された座席の背面には、趣ある革製の多目的ポケットが。鉄道車両では初採用だそう。

【6号車 グリーン席】6号車は畳敷き。障子をアレンジした建具がより映える、ゆったりと落ち着いた空間です。

さまざまな乗車スタイルが選べる「36ぷらす3」。個室と座席では食事の内容も異なりますので、各ルートのメニューも参考にしながら選びましょう。

最後に、気になる料金をご紹介します。

● ランチプラン・ディナープラン(旅行商品)のおとな料金

※3号車2名個室を1名でご利用の場合、コースにより¥10,000~¥19,000の追加となります。

● グリーン席プラン(きっぷ)主な区間のおとな料金 

※価格には消費税が含まれています。

JR九州 BLACK TRAIN「36ぷらす3」

【詳細・ご予約】https://www.jrkyushu-36plus3.jp

【お問い合わせ】36ぷらす3ツアーデスク TEL.092-686-3639(9:30~16:00、水曜・年末年始休業)

※料理写真はイメージです。

※新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から、お出かけの際は各自治体などの最新情報をご確認ください。

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