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東日本大震災の経験者が語る!備えておきたい防災グッズ

東日本大震災の経験者が語る!備えておきたい防災グッズ

9月1日は防災の日。
今回は、宮城県出身のハウスメイトスタッフが、東日本大震災のときに被災した自身の経験や、同僚、友人、親戚から聞いた体験談をもとに、「備えておきたい防災グッズ」をご紹介します。
「あのとき役に立ったもの」「あるといいなと思ったもの」など、リアルな声を参考にして、いざというときに備えましょう。

何といっても一番大事!

私は震災があった当時宮城に住んでいて、自宅は4日間停電し、ガスや水道、下水なども影響を受けました。
そのときに一番大事!だと思ったのは「トイレ」です。
トイレの匂いや汚物など衛生的な問題はもちろんですが、いつものようにトイレが使えないことで、まずキモチが下がります。とくに女性は気になる方も多いのではないでしょうか。

トイレ

簡易トイレやトイレ用の凝固剤を準備されている方もいらっしゃるかもしれませんが、使ったことのある方は少ないと思います。被災した経験から、「買って安心!」ではなく、実際に試しておくことをおすすめします。非常時に説明書を読みながら初めて使うのはキビシイです。

●アイリスオーヤマ トイレ処理用凝固剤 5回セット 930円(30回、50回、100回、300回セットの全5種)

汚物袋に排泄後、凝固剤を振りかけると排泄物が固まり、袋ごと可燃ごみとして廃棄できます。5回から300回まで必要な数量を選べるラインアップがあるので、家族の人数に合わせて用意しておくといいですね。トイレに1日5回行くとして、1日5回×7日間=35回分 4人家族の場合は1週間で140回分必要です。

https://www.irisohyama.co.jp/emergency-supplies/toilet/

トイレットペーパー

数年前、コロナ禍の影響で一時品薄になったトイレットペーパー。買い占めが起こらなければ手に入りそうですが、トイレットペーパーはほぼ100%国産で全体の約4割を静岡で生産しているため、もし東海地震が起こって流通が滞れば、入手困難になるのではないかともいわれています。経済産業省でも各家庭でのトイレットペーパーの備蓄を推奨していますので、普段から少し多めにストックしておくことをおすすめします。


食料品にプラス!こんなモノはいかがですか?

備蓄品としてまず思い浮かぶのは食べ物や飲み物ではないでしょうか。
教科書通りのモノを揃えたら、プラスで備蓄しておくといい食料品をご紹介します。

ようかんなどの甘いもの

被災時は疲れたり、気分が落ち込んだりするので、辛党の私でも甘いものが食べたくなりました。とくに小さなお子さんがいるご家庭は、お子さんがすぐ食べられるような甘いものを用意しておいたほうがいいと思います。
手軽で保存がきき、カロリーも摂取できる「ようかん」は便利です。

●井村屋 えいようかん 60g 5本入り 594円(※価格改定により、2022年9月1日より648円)

賞味期間5年6ヶ月、1本171kcal(ご飯小盛り1杯分)のようかん。適度にやわらかく、すっきりした甘さで水がなくても食べられます。暗闇でも見つけやすいようパッケージの「備」部分にはホログラムを使い、化粧箱は手触りでも開けやすい仕様に。また、一般的な保存食よりもサイズが小さいため、備蓄スペースを抑えることができます。

https://www.imuraya.co.jp/goods/yokan/c-eiyo/eiyo/

ちょっと豪華で美味しい缶詰やレトルト食品

美味しいものは被災した方を元気にしてくれます。私は少しでも自炊ができるようになると、美味しいものを作って家族を元気づけたいと思うようになりました。
調理が簡単でちょっと豪華な缶詰やレトルト食品は、おすすめですよ。

●国分グループ本社 K&K “CAN”Pの達人 パエリアの素(チキン、イカスミ、シーフード) 各520円

米1合と缶詰の中身を入れて炊くだけで、本格的なパエリアが出来上がります。「水分」「具材」「味付け」が缶詰に入っているため、水も調味料も要らずカンタンです。

国分グループ本社 K&K “CAN”Pの達人 ホットサンドの具(ビーフシチュー味、チキンマヨネーズ味、ミートソース味) 各380円

ホットサンドに限らず、トーストなどに合わせると、パンが一気に豪華になりボリュームもアップします。
どちらも本来はキャンプ用の商品なので、キャンプを楽しみながらローリングストックしてはいかがですか?

https://www.kokubu.co.jp/brand/canpnotatsujin/

●日本ハム グルメレター 話題の防災食セット 2,400円

陸上自衛隊「戦闘糧食モデル」の防災食4種のセット。あたため不要で袋から出してそのまま食べられます。賞味期間は5年6ヶ月、常温で保存可能。通販サイトで購入するとポスト(ヤマト運輸のネコポス利用)に届き、大切な方へのギフトにもなります。濃いめの味付けが多い防災食のなか、ちょうどいい味付けなので、ご両親など高齢の方に贈っても喜ばれると思います。

https://www.nipponham-eshop.jp/shopdetail/000000000888/disaster_prevention_food/page1/recommend/


忘れてはいけない衛生用品

水道やガスなどが止まってしまうと、入浴、歯磨きなど毎日普通にしていたことができなくなります。
非常時を想定し、普段から「水なしで使える〇〇」などの衛生用品をチェックしておくといいですね。

オーラルケア用品

近年、災害時のオーラルケアの重要性が認知されてきました。
災害時であっても、お口の清潔を保ちましょう。
液体ハミガキなら、水資源に限りがあるような場合でも、歯みがき後に水ですすがなくていいので便利です。

●サンスター 長期保存用 ガム・デンタルリンス 250ml 825円

5年の長期保存が可能な防災備蓄用の液体ハミガキ。歯周病菌を殺菌し、菌の残骸(LPS=リポ多糖)を吸着除去するとともに、炎症を防ぎます。水ですすぐ必要はないので、断水時にも使えます。1日3回使用した場合、1本で1週間分程度の量になっています。

https://jp.sunstar.com/oralcare/gum/product_015.html

ヘアケア用品

東日本大震災では復旧が大幅に遅れた都市ガス。美容院ならシャンプーをしてもらえると駆け込む人が大勢いて、ニュースにもなったほどです。
ドライシャンプーは清涼感があって気持ちいいですよ。おすすめは、ドライシャンプーを普段からスポーツの後などに使いながら、1本多めにストック!です。

●コーセー スティーブンノルニューヨーク ドライ シャンプー N 80g 1,320円

髪の根もとにスプレーし、頭皮全体にパウダーを指でなじませて、手ぐしかブラシで髪の根もとからとかします。植物由来のパウダーが余分な皮脂を吸着して、髪と頭皮のベタつきを抑えてふんわりサラサラ髪に。頭皮のニオイもケアしてくれます。

https://www.kose.co.jp/skny/outbath/dryn.html


被災したからわかる!あると便利なモノ

最後に、これはおすすめという商品を3つご紹介しましょう。
ご自身の家族構成、ライフスタイル、住んでいる場所などを考慮して備蓄してくださいね。

ネックライト

停電時、光源は1つでは足りませんでした。トイレに行く、夜にちょっと片付けをするなどの場合に備えて、数個用意しておくといいと思います。
手持ちタイプの懐中電灯は片手がふさがってしまうので、両手が自由に使えるタイプの光源があるとラクです。

●コメリ 充電式フレキシブルネックLEDワークライト 300lm 2,980円

首掛け式で両手を空けることのできるライト。曲げられるので、照らす位置や向きを自由に変えられます。背面についている強力マグネットで固定することもできます。

https://www.komeri.com/disp/CKmSfGoodsPageMain_001.jsp?GOODS_NO=2020518

充電式ラジオ

災害時に必要不可欠な情報。情報を得る手段はさまざまですが、スマホは充電が無くなったり、デマの情報も入ってきたりするので、使い方に注意が必要です。車のオーディオもガソリンが要ります。その点ラジオはコスパがいいのでおすすめです。

災害用のラジオはいろいろなタイプが出回っていますが、ちょっとオシャレな普段使いできるタイプがいいですね。最近の若い方はラジオを聞く機会などほとんどないと思うので、日ごろから使い方に慣れておきましょう。

●ドリテック さすだけ充電ラジオライト2 4,400円(※価格は編集部調べ)

ラジオ(AM/FM)、LEDライト、充電、サイレン機能の1台4役。ラジオとライトは乾電池がなくても「手回し」や「USBケーブル」で充電して使えます。乾電池があれば、携帯電話への充電も可能です。

https://www.dretec.co.jp/desaster_prevention/charging_radio_and_light/pr-322/lang-ja

土のう

土のうは、低い土地ではあると安心な反面、重い、土の処理が面倒といったデメリットもあります。
最近多発する集中豪雨や台風などの水害に備えて、これは便利と思った土のうをご紹介します。

●アイリスオーヤマ 緊急簡易土のう 10枚 スタンダード 5,120円

水を含むと5分ほどで膨張し約16kgの土のうが完成する、土砂が不要な土のうです。袋についている紐で膨らみの大きさを調整できます。使用後は天日で2~3日乾燥させれば、一般ゴミとして捨てられます。

https://www.irisplaza.co.jp/index.php?KB=SHOSAI&SID=H502891F


今回は私や周囲の方の被災経験をもとに防災グッズをご紹介してきましたが、実際に何を準備するかは、ご自身の生活と照らし合わせることが大切です。
家族構成やライフスタイルはもちろん、住んでいる場所や建物によっても必要なものが変わってきますので、自治体のホームページなどに掲載されているハザードマップを活用し、ご自身の暮らしに適したものを備えるといいでしょう。

そして備えて終わりではなく、年に1回程度は備蓄品の見直しも忘れずに。
私の場合、見直すのは「毎年冬のボーナスの後」と決めているのですが、防災の日や年末、自分の誕生日といった決まった日に、毎年1回は備蓄品の見直しを行いましょう。


※価格には消費税が含まれています。

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