【観光列車の旅】 LIFE+1

2022年1月17日

オホーツク海の流氷ときらめく大湿原。
いまだけの絶景に出合える北の観光列車へ

北海道・道東観光の冬の風物詩であるオホーツク海の流氷と釧路湿原の雪景色。その2つをそれぞれ楽しめる期間限定の観光列車が、1月下旬に運行をスタートします。厳寒の時期にしかない、類まれな冬絶景に合いに行きませんか。(写真提供:JR北海道)

JR北海道「SL冬の湿原号」

純白にきらめく大地を行く、北海道唯一のSL列車

特別天然記念物のタンチョウ、エゾシカやキタキツネなどの野生動物の生息地としても知られる釧路湿原。広さ約2万9000haと日本最大級の湿原が白く染まる冬季、ゆったりと流れる釧路川に沿うようにして、レトロなSL列車が運行します。釧路駅を出発したSL列車は、釧路市街地を経て冬のきらめきが眩しい釧路湿原へ。真っ白な雄阿寒岳や阿寒富士を遠く望みつつ、大湿原の中央部を標茶(しべちゃ)駅までひた走ります。言葉を失うほど荘厳な風景はもちろん、運次第では車窓から雪原を行く野生動物の姿が見られることも。北国が誇る幻想的な湿原をゆったりと旅しましょう。

JR根室本線釧路駅を出発後、間もなく凍結した釧路川を渡る。終着駅の標茶駅には車両の向きを回転させる転車台がないため、釧路方面へはSLを逆向きに接続して運行。なんと運転手も後ろ向きで運転する。(写真提供:JR北海道)

雄大な釧路湿原を走る「SL冬の湿原号」。凍てつくような寒さのなか、ノスタルジックな汽笛の音が一層旅情を掻き立てる。(写真提供:JR北海道)

タンチョウが来る駅として知られる茅沼駅周辺は、絶好のフォトポイント。(写真提供:JR北海道)

20年以上運行する「SL冬の湿原号」は、2022年より客車のリニューアルをスタート。温かみある木材に包まれ、見晴らしをさらに楽しめる「たんちょうカー」が、1号車と5号車にデビューしました。川側の席をカウンター席に、山側のボックス席を高床化して、釧路川や釧路湿原の眺望、タンチョウなど野生動物の姿がどの席からも楽しめるレイアウトに。窓を大型化した展望通路も新設されます。5両編成の客車のうち2号車はカフェカーとなっており、ドリンクや軽食のほか、限定記念グッズも販売しています。

2022年にリニューアルされた「たんちょうカー」。座席は「タンチョウの赤」をヒントにしたレトロなえんじ色、壁面は雪原に点在する木々をイメージした木目調で設えている。(写真提供:JR北海道)

より眺望が間近に感じられる展望通路。時おり、雪原のなかに湖沼が現れる。(写真提供:JR北海道)

世にも美しい湿原とアイヌ文化に浸ろう

●釧路マーシュ&リバー【JR塘路駅より無料送迎】

釧路湿原を流れる釧路川の支流・アレキナイ川でカヌーに乗り、川面からネイチャーウォッチング!1月5日~3月31日の期間限定で、「冬の釧路湿原ネイチャーカヌー」が実施されます(要予約)。約1時間かけて往復するアレキナイ川から塘路湖で出合えるのは、冬の荘厳な釧路湿原や野生動物たち。「SL冬の湿原号」のほか、各駅列車の停車時刻に合わせてツアーへの参加が可能です。詳細は釧路マーシュ&リバー公式HPでご確認を。

●阿寒湖アイヌコタン【JR釧路駅よりバスで2時間】

古来のアイヌ文化に出合るアイヌコタン(「コタン」はアイヌ語で集落の意)のなかでも、最大級の規模を誇る阿寒湖アイヌコタン。たいまつの炎が燃えさかり、水路にアイヌ民族独特の丸木舟が浮かぶシアターで、神秘的な「アイヌ古式舞踊」の舞台に浸れます。数ある民芸品店で、世界的な木彫師による独創的な作品やアイヌ文様による美しい刺繍作品を眺めるのもおすすめ。山菜やシカ肉を使った本格アイヌ料理の店もあり、アイヌ文化をさまざまな角度から知ることができます。

●摩周湖【JR摩周駅(標茶駅から2駅)より車で30分】

摩周岳の噴火により誕生したカルデラ湖。アイヌ語でカムイトー(神の湖)と呼ばれる周囲約20km、最大水深約212mの湖は、世界でも一級の透明度といわれています。晴天の日に空が映り込んで見られるコバルトブルーの水面は、「摩周ブルー」として多くの人を惹きつける美しさ。湖のほとりの樹々が白く染まる「霧氷」も必見です。

JR北海道「SL冬の湿原号」

【区間】JR根室本線 釧路駅~JR釧網本線 標茶駅
【料金】乗車券(釧路駅~標茶駅)1,290円+指定席券1,680円 ※いずれも片道。(こども半額)
【運行日】
2022年1月22日(土)・23日(日)、28日(金)~30日(日)、
2月4日(金)~13日(日)、18日(金)~20日(日)、23日(水・祝)~27日(日)、
3月4日(金)~6日(日)、11日(金)~13日(日)、18日(金)~21日(月・祝)
【指定席券購入方法】
全国のJRの主な駅のみどりの窓口、またはインターネット予約サービスの「えきねっと」で購入できる(全車指定席のため、乗車前に要予約)
https://www.jrhokkaido.co.jp

 

JR北海道「流氷物語号」

息をのむ輝きとダイナミズム。見渡す限りの白氷の海へ

冬のオホーツク海の風物詩である流氷。極寒の大河・アムール川が海に流れ込んで誕生し、南下するにつれて大きく成長する流氷は、1月下旬、白い大地となってオホーツク沿岸の網走にその姿を現します。流氷が着岸する時期に運行をスタートするのが、網走駅から知床斜里駅までを約1時間かけて走る「流氷物語号」。2月27日までの期間中、流氷で埋め尽くされたオホーツク海沿いの区間を、1日2往復、ゆったりと進みます。今年度新たに、1号車オホーツク海側の一部ボックス席に指定席が登場。温かな車内から望む、ダイナミックな流氷や雄大な知床連山の姿は格別です。

車両編成は、幻想的な流氷や道北の自然を表現した「道北 流氷の恵み」と釧路湿原の動植物と十勝の実りを表現した「道東 森の恵み」のキハ40形一般気動車の2両編成。網走駅9時45分発の「流氷物語1号」は、桂台駅~鱒浦駅間の網走港付近、北浜駅~浜小清水駅間の濤沸川橋梁付近、浜小清水駅~止別(やむべつ)駅間の止別川橋梁付近で速度を落として運行する。(写真提供:JR北海道)

天候などで流氷の場所が変わるため、車内アナウンスでその日のポイントを教えてくれる。(写真提供:JR北海道)

停車する途中駅の北浜駅は、オホーツク沿岸を走るJR釧網線の区間のなかでも最もオホーツク海に近い駅として知られています。網走駅発の「流氷物語1号・3号」は、北浜駅で10分停車。駅舎に隣接する北浜駅展望台から、知床連山や流氷の眺望を一望できます。「流氷物語2号・4号」は浜小清水駅で20分停車。浜小清水駅に隣接する「道の駅 はなやか(葉菜野花)小清水」で、小清水町の特産品などお土産を購入できます。

JR北浜駅の駅舎とホーム。北浜展望台からオホーツク海の水平線まで見晴らせる。(写真提供:JR北海道)

展望台から望むオホーツク海。例年2月中旬~3月上旬には流氷の量が最も多くなり、海面が覆われることも。氷同士が音を立ててぶつかり合いながら岸へ押し寄せる様子は圧巻!(写真提供:JR北海道)

流氷の南限であるオホーツク海の沿岸を観光

●網走流氷観光砕氷船 おーろら【JR網走駅よりバスで10分】

オホーツク海の流氷を船上から眺められる、迫力満点の流氷観光砕氷船。氷の上に船首を乗り上げ、重みで氷を割りながら豪快に進む大型船は、安定感抜群!網走港を出港した大型船は網走沖へ。おすすめの航路を約1時間かけて就航します。運がよければ流氷の上に佇むアザラシやオジロワシなどが見られることも。運航は1月20日~4月3日を予定。

アザラシ(左)とオジロワシ(右)

●博物館 網走監獄【JR網走駅よりバスで10分】

明治時代から使われてきた網走刑務所の建造物を、保存・公開する野外歴史博物館。国の重要文化財に指定された8棟を含む歴史的建物の見学や、当時の囚人たちに科された過酷な作業を紹介するシアターで、監獄の暮らしを学ぶことができます。現在の網走刑務所で提供される昼食メニューを再現した「体験監獄食」は、ぜひお試しを。意外に美味しいと評判です。

●停車場【JR北浜駅隣接】

「流氷物語号」が走るJR釧網本線の北浜駅舎を改装したノスタルジックな軽食&喫茶店。かつての急行列車を再現した落ち着ける店内で、窓の外に広がる流氷を眺めつつ過ごせます。ハンバーグと目玉焼きが付いた停車場ランチ900円(コーヒー付き)、ホタテカレー980円、カニのむき身入りのカニラーメン700円、ケーキセット700円など幅広いメニューも嬉しい限り。

JR北海道「流氷物語号」

【区間】JR釧網線 網走駅~知床斜里駅
【料金】乗車券(網走駅~知床斜里駅)970円+指定席券530円 ※いずれも片道。(こども半額) ※自由席は乗車券のみで乗車可能
【運行日】2022年1月29日(土)~2月27日(日)の毎日
【指定席券購入方法】
全国のJRの主な駅のみどりの窓口、またはインターネット予約サービスの「えきねっと」で購入できる
https://www.jrhokkaido.co.jp

 

※価格には消費税が含まれています。
※新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から、お出かけの際は各自治体などの最新情報をご確認ください。

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