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【暮らしに役立つ心理学】梅雨の時期こそポジティブになる心理学

【暮らしに役立つ心理学】梅雨の時期こそポジティブになる心理学

さわやかな春も過ぎ去って、今年もイヤ~な梅雨の時期に。
1カ月以上もシトシト、ジメジメが続く日本の梅雨は、毎年のこととはいえ、うんざりしてしまいますよね。

しかし心理学的には、ネガティブになりそうな空模様でも、努めてポジティブな要素を探し出すのがおすすめです。
その裏付けになりそうな研究を紹介しましょう。

この研究では、実験参加者に嫌な思いをした経験についての文章を書いてもらい、さらに嫌な経験のなかにも良い要素がなかったかを考えるように促し、それについても書き加えてもらいました。
また、別の実験参加者には、嫌な思いをしたことが、自分にどうマイナスに働いたかを書いてもらいました。

その結果を分析したところ、嫌なことがあっても、そこに良い要素がなかったか考えてみるだけで、腹が立つのを抑制できることがわかったのです。

梅雨の時期に、「雨は嫌だなぁ。また靴がびしょ濡れになってしまった」なんて思うと、腹が立つ一方です。
そこでちょっと頭を切り替えて、「雨は嫌だなぁ。でも、新しく買った傘を素敵だと褒めてもらえた♪」といったようにポジティブな要素を探してみれば、梅雨をさわやかに乗り切れるでしょう。



なにごともポジティブに考えるのは、人生において大切なことです。
アメリカの修道院を対象におこなわれた興味深い研究があります。

この研究では、180人の修道女が書いた文章を集めて分析し、ポジティブな文章を書く人と、ネガティブな文章を書く人に分類しました。

その後、修道女の行方を調査したところ、ポジティブな文章を書いた人は、ネガティブな文章を書いた人よりも、長生きしやすい傾向にあったのです。

同じような環境で過ごしていても、両者では寿命に10年程度の差がついたということから、ものごとをどう捉えるかの重要性がうかがえます。

腹が立つのを抑えきれなかったり、気分が沈んだりしがちな人は、そこに良い要素はなかったか探してみる癖をつけるといいかもしれませんね。

illustration:タダトモミ

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