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社宅の知識

【地域の賃貸慣習】《第7回青森県編 パート1》契約データから読み解く!青森県の社宅分布と賃貸慣習

【地域の賃貸慣習】《第7回青森県編 パート1》契約データから読み解く!青森県の社宅分布と賃貸慣習

本企画では、賃貸管理を主幹事業とする“ハウスメイト”だからこそわかる、地域ごとの「賃貸不動産」の特徴をご紹介しています。
第7回目の青森県編では、パート1とパート2に分けて、地域の社宅に関するお役立ち情報をお届けします!

パート1は、ハウスメイトが取り扱った契約データを分析し、県内での社宅の多い地域や、敷金・礼金といった賃貸契約における慣習を探っていきます。
※本記事のデータは、2017年1月1日~2021年12月31日までに取り扱った契約データを元にしています。

青森県の社宅分布

県内6エリアに社宅の多い市が分散する

青森県は大きく「津軽地方」「南部地方」「下北地方」の3つのエリアに分けられます。
社宅の分布をつかむ際は、もう少し細かく「東青」「中南」「三八」「西北」「上北」「下北」の6つのエリアに分類して見渡すと、特徴が明確になります。

以下の社宅分布をあらわした図をご覧ください。
社宅の多い市町村を順に見ていくと、三八の八戸市、東青の青森市、中南の弘前市、上北の十和田市、下北のむつ市、西北の五所川原市と、6つのエリアそれぞれに存在することがわかります。

さすがに八戸市と青森市は突出した数値になっていますが、県内の幅広いエリアに社宅の多い地域が分布していることは、大きな特徴だといえるでしょう。

社宅の分布

なお、青森県でもっとも人口が多い市町村は青森市で、次いで八戸市となっていますが、社宅は青森市より八戸市のほうが多いことに、意外な印象を持つ人もいるかもしれませんね。

賃貸契約上の慣習

敷金と礼金の傾向

続いて、賃貸契約上の慣習も見ていきましょう。
まずは敷金と礼金の傾向です。
敷金については、最新のデータとなる2021年で、半数以上の物件が「1ヶ月」となっており、「無し」とする物件も30%弱あります。
「2ヶ月」の物件もありますが、割合としては多くありません。
そのほか、「0.5ヶ月」とする物件も、ごく少数ですが存在します。
いずれにしても、敷金の負担が重いと感じる物件は少ないと考えてよいでしょう。

敷金の動向

次に礼金を見ると、2021年では「1ヶ月」と「無し」の物件が大多数を占めます。
そのほか、「0.5ヶ月」の物件がごく少数あり、「2ヶ月」以上はデータに見当たりません。
ここ数年の傾向としては、「無し」が減り、「1ヶ月」が増えていることが見て取れますが、それでも礼金の負担は少ないといえるでしょう。

礼金の動向

単身向け物件、ファミリー向け物件の敷金・礼金設定の傾向

単身向け物件、ファミリー向け物件それぞれの敷金・礼金設定の傾向も見ていきましょう。
以下に並ぶグラフを俯瞰してみると、敷金については、単身向け物件、ファミリー向け物件ともに2019年に「無し」の物件が大きく増加し、2020年以降は減少に転じていることが見て取れます。
それでも、2018年以前よりは、「無し」の物件が多くなっていることがわかります。

単身向け物件 敷金設定の傾向

ファミリー向け物件 敷金設定の傾向

一方、礼金は、単身向け物件で「無し」が減り、「1ヶ月」が増えていることが特徴的です。

単身向け物件 礼金設定の傾向

ファミリー向け物件 礼金設定の傾向

とはいえ、全体の傾向としては、単身向け物件、ファミリー向け物件とも、物件のタイプによる極端な差は感じさせません。
物件のタイプによらず、敷金・礼金の予測は比較的立てやすいといえるでしょう。

その他注意すべき費用

更新料・更新事務手数料を確認

社宅を検討するときに、忘れてはいけないのが更新費用です。青森県では、「更新料がかかる物件」「更新事務手数料がかかる物件」「更新費用が無しの物件」の3タイプが主流です。

以下のグラフを見ると、2020年以降は更新費用が無しの物件が減少し、更新料もしくは更新事務手数料がかかる物件の割合が上回ってきました。

更新費用発生比率

更新料、更新事務手数料の金額

気になる更新料、更新事務手数料の金額も見ていきましょう。
まず更新料は、以下の円グラフでシンプルに示されているように、2万円とする物件が多数を占めます。

更新料

一方、更新事務手数料は、円グラフの内訳が多彩です。
「0.25ヶ月」とする物件が全体の45%を占めますが、ほかにもさまざまな設定があるため、契約時にしっかり確認することが大切です。

更新事務手数料

以上のように、パート1では青森県の社宅分布や、敷金・礼金、更新時の費用の傾向についてご紹介しました。

社宅分布については、県内の幅広いエリアで社宅が探せることが明らかになりました。
また、敷金・礼金、更新時の費用については、年によって多少の変化はあるものの、賃貸契約上の慣習としては特に目立つ点はなく、あまり戸惑うことなく物件を検討することができるでしょう。

次回のパート2では、青森県に住む魅力や、生活における注意点などをお届けます。
青森県の物件をご検討中の方は、ぜひご覧ください!


 

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