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社宅の知識

【地域の賃貸慣習】《第4回大阪府編 パート1》大量データで読み解く 大阪府の社宅の特徴

【地域の賃貸慣習】《第4回大阪府編 パート1》大量データで読み解く 大阪府の社宅の特徴

賃貸管理を主幹事業とする“ハウスメイト”だからこそわかる、地域ごとの「賃貸不動産」の特徴をお届けします!
第4回の大阪府編では、地域の社宅に関する耳寄り情報を3つのパートに分けて連載します。

社宅の取り扱い件数が多いエリアを解説

パート1は、ハウスメイトの膨大なデータから、「大阪府の社宅の特徴」を読み解いていきます。
※本記事のデータは、2015年1月1日~2020年12月31日までに取り扱った6,606件の契約データを元にしています。
では、大阪府内の社宅の分布からチェックしていきます。

43の市町村からなる大阪府のなかでも、ハウスメイトでの取り扱い件数が圧倒的に多かったのは、やはり大阪市(全体の約50%)でした。
大阪市には24の行政区がありますが、特に取り扱い件数が多い区の情報を整理してみましょう。

大阪市内の社宅の特徴

大阪市内での取り扱い件数が多い区を順番に並べると、①淀川区(約16%)、②北区 (約12%) 、③西区 (約10%) 、④中央区 (約10%) となります。
各区の物件の傾向や、交通の利便性、お部屋探しの注意点などについて、以下にまとめました。

淀川区

取り扱い件数がもっとも多かった淀川区は、東部と西部に大別して見ていきましょう。
東部のお部屋探しでは、新幹線が通る新大阪駅を中心に検討されることが多いようです。
新大阪駅の付近には数多くの企業が集まり、オフィスビルが立ち並びます。
駅周辺は単身向けの物件が多く、社宅として活用されるケースも少なくありません。

一方で、ファミリー向けの物件は少なく、社宅を探す場合は、大阪市の北側にある吹田市や豊中市、その北東に位置する茨木市や高槻市、あるいは西側の兵庫県尼崎市や西宮市といったように、幅広いエリアの物件が候補になるでしょう。
新大阪駅から離れるのは不便だと感じるかもしれませんが、JR西日本の在来線や地下鉄の大阪メトロ御堂筋線が接続しているため、上記エリアからのアクセスは良好です。大阪メトロ御堂筋線の新大阪駅の隣駅である西中島南方駅からは、私鉄の阪急線にも乗り換えることができます。

次に、淀川区の西部にも目を向けてみましょう。
西部のお部屋探しで特徴的なエリアは、神崎川や淀川の沿岸部です。
このエリアには工場や研究所が立ち並び、幹線道路沿いにはロードサイド型店舗が数多くあります。
こういった工場、研究所、店舗に勤める方々が便利に利用できる物件も比較的多く、勤務地周辺で社宅を探しやすい傾向にあります。

北区

北区は、大阪駅(梅田駅)周辺や、その隣駅の中津駅周辺がお部屋探しの中心になりますが、分譲マンションや単身向けの物件が多く、ファミリー向けの物件を探す際は、やはり幅広いエリアを視野に入れる必要があります。

とはいえ、大阪駅の近くで勤務する場合は、大阪メトロ御堂筋線や阪急神戸線・宝塚線・千里線、JR東海道本線といった各線からアクセスできるため、住まいとの距離が多少あっても、そう不便さは感じないでしょう。

たとえば、大阪メトロ御堂筋線の江坂駅から千里中央駅までの区間や、阪急神戸線の西宮北口駅、JR東海道本線の吹田駅、茨木駅、高槻駅は大阪駅(梅田駅)にもアクセスしやすく、ファミリー向けの物件が社宅として多く契約されています。

西区

西区のお部屋選びは、大阪メトロ四つ橋線の肥後橋駅からなんば駅がメインエリアになります。
肥後橋駅から本町駅の間には靭公園があり、その周辺に分譲マンションや賃貸マンションのファミリー・単身向け物件が混在しています。
このエリアにある北堀江・南堀江は、オフィスとアパレル系店舗が多い人気タウンです。

いずれも大阪メトロ御堂筋線の駅まで徒歩あるいは電車で1~2駅でアクセスできるため、御堂筋線および御堂筋線と相互直通運転をしている北大阪急行沿線の南北(江坂駅から千里中央駅、天王寺駅からなかもず駅)や、御堂筋線と連絡している大阪メトロ中央線、長堀鶴見緑地線、千日前線の東西でお部屋を探すケースも目立ちます。

中央区

中央区は、大阪メトロ御堂筋線の淀屋橋駅、本町駅、心斎橋駅、なんば駅付近がメインエリアです。
南北には大阪メトロ堺筋線、谷町線も走っており、徒歩でアクセスできる駅が多いのが魅力です。

このエリアは大阪のオフィス街の中心で、分譲・単身向け物件が多いため、ファミリー向けの物件を希望する場合は、西区と同様に、大阪メトロ御堂筋線の南北か、中央線、長堀鶴見緑地線、千日前線の東西で探すケースが多い傾向にあります。

吹田市・豊中市の社宅の特徴

さて、ここまで大阪市淀川区、北区、西区、中央区の情報を紹介してきましたが、大阪市以外の社宅の状況はどうなっているのでしょうか?
大阪市に次いで取り扱い件数の多かった吹田市(全体の約16%)と豊中市 (全体の約7%) の特徴にも少しふれておきます。

吹田市・豊中市

吹田市は単身向けの物件とファミリー向けの物件が混在しています。
一方、豊中市は比較的ファミリー向けの物件が多く、ベッドタウンのイメージが色濃くなります。
また、吹田市、豊中市ともに大きな大学が所在するため、学生向けのマンションが数多くあります。

このエリアには、大阪メトロ御堂筋線や御堂筋線と相互直通運転をおこなう北大阪急行が走ります。
御堂筋線内の新大阪駅や梅田駅へのアクセスがよく、沿線は転勤者に好まれるエリアです。

大阪国際空港(伊丹空港)を利用するときも、北大阪急行の千里中央駅から大阪モノレールで一本と便利です。
また、阪急宝塚線や千里線、JR東海道本線の沿線も大阪市内に移動しやすく人気が高いようです。


以上、パート1では大阪府の社宅が多いエリアを取り上げました。
パート2では、大阪府の賃貸慣習をテーマにします。
賃貸慣習の最新動向や契約時の注意点について、ハウスメイトショップで聞いた現場の声も交えてお伝えしますので、お楽しみに!



※情報協力:株式会社ハウスメイトショップ 西日本法人センター

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